脳の健康のために、
三大栄養素をバランスよく摂り、しっかり噛んで楽しく食べましょう。
脳の栄養源は炭水化物(ブドウ糖)です。
タンパク質(アミノ酸)は精神を安定させる働きがあり、
脂質は脳の働きを高めてくれる重要な役割があります。
リン脂質は、記憶力を高める神経伝達物質のアセチルコリンの材料となります。
またリン脂質の一種のレシチンは、細胞膜の主成分であり、
脳神経や神経組織を構成し、記憶力や集中力向上に効果を発揮します。
豊富な食材は、鶏卵、大豆・大豆製品、ピーナツなどです。
DHAは、思考力を高める効果があり、
特に青魚のあじ・いわし・さばやアンコウの肝やうなぎなどにに多く含まれています。
記憶力を高めるタンパク質でも、「良質なタンパク質」というのは、
必須アミノ酸(体内で合成できないアミノ酸)がバランスよく含まれているタンパク質のことをいいます。
例えば、豚肉(ロース)・あじ(生)・鶏卵・牛乳・大豆および大豆製品です。
必須脂肪酸が多く含まれ、総脂肪分の半分近くは健康効果の高い不飽和脂肪酸です。
また植物性タンパク質・食物繊維・ミネラル・葉酸などが豊富に含まれているため、
栄養価の高い手軽な間食として多種類少量を食べましょう。
カカオに含まれるフラボノイドが血圧を下げ、血流をよくし抗炎症効果をもたらします。
またカカオは、食物繊維・カルシウム・マグネシウムなどの必須ミネラル類も豊富に含む、
栄養バランスのとれた原材料です。
小麦よりも栄養価が高く、ビタミン・ミネラル・ポリフェノールなどの含有量が多いです。
特に脂質や糖質の代謝を助けるビタミンB1、
便通の改善などの効果が期待できる食物繊維、
貧血の予防に効果的な鉄分は、小麦粉の約3倍の含有量です。
緑茶・紅茶は、抗炎症・抗酸化成分であるカテキンが大量に含まれているため、
脳の健康・保護にきわめて効果が高い飲み物です。
また、緑茶・紅茶に含まれる特殊なファイトケミカルであるエピガロカテキンガレート(EGCG)は、
血糖値の急変動を抑制するため、血糖値を安定させることができ、
血糖値が安定すると脳内の炎症が減ることに繋がります。
米麹甘酒は、「飲む点滴」とも言われ、発酵食品でありビタミンやアミノ酸も豊富です。
米麹は、米のデンプンを麹菌によって糖分に変えているため、
体内への吸収がよいエネルギー源として疲労回復にとても効果的です。
また麹菌に含まれる酵素は抗酸化作用があるため、
老化の原因となる活性酸素を抑制する働きがあります。
何が脳に良い食べ物か迷った時は、昔から日本人が伝統的に食べている食事を思い出してください。
全粒穀物・味噌汁(発酵食品)・肉か魚の主菜・野菜を中心とした副菜(2品)の一汁三菜は、
脳のエネルギー源の炭水化物、細胞を作るタンパク質、記憶力をアップする脂質がバランスよく含まれています。
しっかりと噛んでリラックスして食べることも大切です。
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